2017年7月23日日曜日

Shuken, ルーサー・ヴァンドロスを語る


Killing Me Softly」など・・・
◆グレイト・シンガー

 ルーサー・ヴァンドロスというシンガーをご存知でしょうか?もちろんアレンジャーとしても素晴らしいアーティストですが、敢えてシンガーと言わせてもらうのは、多くの黒人ヴォーカリストの中でも、歌い手としてプロ中のプロフェッショナルだとリスペクトしてやまないからです。

 私が初めて知ったのは20歳のころ、一緒に組んでいたバンドのベーシストがマーカス・ミラーやジャコ・パスリトアスをリスペクトしていて、マーカスと交流のあるルーサーといういい歌い手がいるとそのベースマンから教えてもらったことがきっかけだったと覚えています。

◆キャリア

 彼の歴史などはウィキペディアに概略が載っていますが、キャリアとしては、ダイアナ・ロス、ロバータ・フラック、カーリー・サイモン、チャカ・カーン、ドナ・サマー、ベット・ミドラー、バーブラ・ストライサンド、デヴィッド・ボウイらのバック・ボーカルを務め、その後ソロとして大きく成功していったシンガー。スティービーワンダーの「parttime lover」のスキャットもルーサーが担当している。また、多くの名曲をカバーすることも知られていて、ひとつひとつが全てルーサーらしく自分のものとして歌い、またその作品の全てがクオリティの高さと合わせて憧れるところでもあるのです。



◆独特のシルキー・ヴォイス

 ブラックコンテンポラリーの一時代を代表したシンガーですが、いわゆる黒人独特のソウルフルな唱法を全面に出すことは少なく、どちらかというとメロウというか、私が勝手につけた「wispering smile silky voice」が他とは違う独特の個性があり、加えて驚くほどの圧倒的な歌唱力が自分にとってはとても魅力的で、もう30年以上も熱烈なファンであり、自分の歌の先生というか憧れだったし、今も強く影響を受けています。

 「美女と野獣」で知られる切れ味のあるピーボ・ブライソンや、クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子と言われた「We are the world」参加のパワフルなジェイムス・イングラムも素敵なシンガーで、自分も当時はカバーしたこともあります。でもやはりルーサーの十分なパワーがありながらもそれを抑えてコントロールされたミックスヴォイスは、一味も二味も違って何か日本人に馴染むと感じるのは自分だけでしょうか。

 クールという褒め言葉があるけれど、もちろんクールなんだけど、どこかウォームでお茶目な人柄と「ささやくような、微笑んでいるような、シルクのように力強くまたしなやかな声と圧倒的な歌唱力は亡くなった今もなお、聞くたびに心を揺さぶられます。

 僭越ながら私のブログで何回かに分けて、楽曲の紹介をしながらルーサーについて書いていきたいと思います。今までご縁のなかった方もこれを機会に今は亡き唯一無二のシンガー・ルーサーの魅力に出会ってもらえると幸いですね♪

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