2017年11月20日月曜日

11/18・Live at Azumasea with 3 Units

演者とその後のオープンマイクまで残ってくれたお客様

 ご来場いただいたお客様に心より感謝申し上げます。あずましぃの長岡オーナーよりの働きかけで、私シュウケン音楽活動再開して初めて主体としてブッキングさせてもらいました。この3組のユニットにお声掛けして、皆さん快諾いただき実現したライブ。本当に心地よくまた素晴らしいひとときとなりました。以下その様子と演者の方々を紹介させていただきますね(^^♪

◆ 優しく美しく適度な刺激

 今回出演してくださった3組のユニットはそれぞれ個性がありますが、トータルでもひとつのカラーがあったようにも思います。オリジナル曲中心に活動しているアーティストの皆さんの多くは強烈な個性やインパクトがあって素敵ですよね。一方今回の3つのユニットの皆さんは、主にカバー中心に活動されておられ、季節感だったりハーモニーだったりまた完成度だったりととても素敵な演奏・空間演出が特徴だったように思います。

◆ nelcha(ネルチャ) さん

 透き通る優しい声の女性ヴォーカルのネルコさんと、チャーのようなかっこいプレイのギターのチャーハンさんの男女ユニット。以前、カフェツムリさんのアーティストライブパーティで、松原みきさんの「真夜中のドア・・stay with me」のアコースティックアレンジを聴いていっきに惹きこまれました♪今回は金子マリとチャー・ヴァージョンの「ありがとう」などたまらない選曲と切れのあるギターと美しい声を披露してくれました!

nelchaさん


◆カノン さん

 ピアノの弾き語りのエリナさんと鍵盤リコーダーの金ちゃんの女性二人組ユニット。季節感のある選曲、そしてありそうでないこの組み合わせが目を引きます。エリナさんのピアノプレイはジャジーなフィーリングで歌はクロマチックのさらに半分の音も上手に使い何ともいい雰囲気を出していました。ラストは金ちゃん(金武さん)スタンディング・のりのりメインのインスト「情熱大陸」で魅了してくれました。

カノンさん


◆ ケッペキーズさん

 とりはギター&三味線のびんごさん(女性)と ギターのみもとさんの男女ユニット。歌は二人とも曲によってメインを変えながら、全曲に絶妙なハーモニーを披露。二人のコンビネーションはギターも歌も抜群。びんごさんの可愛らしいけどしっかりした人生観が伝わる歌・語りとみもとさんの甘く優しくきめ細かいギターと歌は秀逸で、昭和歌謡から洋楽まで。ビートルズの名曲「Yesterday」をしっとりと聴かせてくれました。

ケッペキーズさん


◆ シュウケン

 今回、あずましぃのオーナー長岡さんよりの働きかけを受けて、私プレゼンツというかブッキングということになりましたので、普通はとりというか出演順が最後というのがお約束かも知れません。でも私の中では固定観念打破もひとつのテーマだったので、敢えてオープニングアクトをやらせてもらいました(^^♪普段ほとんど演奏しない15・18・20歳に作った楽曲をユニークなエピソードを交えながら、いい意味で期待を裏切るオリジナルを含め6曲お届けさせていただきました。

全て終了して感謝の挨拶

◆ シュウケン・セットリスト

・ウィスキーがお好きでしょ(石川さゆり)
・Sing for you and me(オリジナル)
・ヘンダーソンへ贈る歌(オリジナル)
・のんびりワルツ(オリジナル)
・Happy Birthday(玉置浩二)
・I beliebe(F.O.H.)



2017年11月7日火曜日

エッセイ・・・「生きるスピード」


 毎日通っている職場までチャリで10分の道のり。今朝はお天気も良くいい日和だったので、ジョイコを家に置き去りにして(愛車のチャリの名前(^^;)、少し早く家を出て久々に30分歩いての通勤。いつもクルマよりずっとゆっくりの自転車だから、まわりがよく見えてると思っていたけど、歩いてみるとさらにいろんなものが目に入ってくる。

 いつも通っている道にこんな立派な木があって、大きな青い実を付けてることなど気づくことがまったくなかった。「なし」だろうか「りんご」だろうか・・・、ゆっくり歩いているといろんなことを連想したり・想い出したりする。その木の様子からかふと故郷の20才で亡くなった親友のことを想い出した。

 高校時代に違う高校で何の接点もなかったが、地域の音楽的な評判からお互い惹き合いバンドを組んだ仲間。数年後といっても若干20才でのちにプロ・ツアーから声がかかるようなテクニック・感性あらゆる面で天才ギタリストだった。ジャズ・フュージョン・ロック何でもこなしたし、自分の歌を支えてくれる味のある音も出していた。短い間だったけど生活でも同じバイトをしたりといつも一緒にいた親友だった。ファーストネームは記していいだろう。テツオといった。

 その天才ギタリスト・テツオは20歳を過ぎてまもなくバイクの事故で亡くなった。後ろに彼女を乗せていてその彼女を守るように・・・。彼女は軽症もテツオ本人は内臓破裂だったとのこと。自分も若干20歳で親友の葬式に出るとは想像もしてなかったが、その姿をみると外傷はほぼなく、顔もとっても綺麗で少し笑っているようにも見えた。納棺師(おくりびと)の仕事もあったのか・・・。

 さて、お葬式でのこと。家族はもちろん友人たちが泣き崩れる中、テツオの祖母の言葉と表情が忘れらなくて、その場面を何故か木を眺めながらふと思い出したのでした。彼のおばあさんは少し笑みさえ浮かべて「この子は20年の命をもらって生まれてきたんだよ。ありがとう。」と。その時はこのおばぁちゃん、何で穏やかな表情でそんなことを言えるうんだろうと思ったけど、いまになって何となくだけどその言葉に込められた思いが少しわかるような気がしてきている。

 天才は短命という。普段天然でニコニコしていて、時折ぼーっとしてるような穏やかな性格だったが、ひとたびギターを弾くとフレーズは一発でビシっと決めるしセンスも抜群だった。そして何より老若男女誰からも愛されるキャラだった。

 ふと、あるメロディを連想した。アーティスト「さかいゆう」が「君と僕の挽歌」という曲でかなり前にブレイク。音楽家として成功を目指した親友が18歳で亡くなったことがきっかけで、さかいゆうさん本人が変わって音楽家を目指すことになった。との逸話があり、死を悼む「挽歌」として「How's it going ・調子どうですか」と天国の親友に歌い・語りかけている。


 エッセイだけに散文となるけれど、たった30分歩いてというか、正味5分ふと樹を見ている間にいろんなことを思った。「生きる速度って何だろう?」人生半ば過ぎてもまだ考え思い悩み迷う。早く熱く太く駆け抜けたかった…今からでも。一方コツコツと目の前あることを焦らず確かに感じながらゆったり歩みたい。相反して同時に思う。

「How's it going 、テツオ!調子どうだい!?、俺はこんな歳になって、また音楽活動再開して走り始めたよ。お前の分までなんて偉そうなことは言えないけど、この声が枯れ果てるまで歌い続けていくわさっ」と心の中で天国に友に語りかけてみる。

 ここまでいろいろあったけど、ようやく馴染んできた「働く・食う・歌う・笑う・寝る」のシンプル・ライフ。「持たないけど持っている・元気だけど静か」そんなライフスタイルが何となく自分らしいと感じらるようになってきた今、また胸を焦がして生きていきたい思いも変わらずある。

 テツオのおばあちゃんが言う通り決まった命をもらって生まれてきたとしたら、走ったって、歩いたって、どっちもいいじゃない。その時々にしたいと思ったスピードで生きていけば。それが傍目から見て焦っているように見えたり、いじらしく感じられたりしても。そのとき一番自分らしいと感じられれば。多少気まぐれでも。と自分に言ってみた。

 このように文章を書いたり、職歴として情報誌の編集制作をしたりとクリエイティビティに興味がないわけはないが、音楽においてオリジナルソングは数曲しか書いたことがない。楽曲づくりに強い興味があったらきっと既にのめり込んでいただろう。それ以上に歌うことがシンプルに好きなんだろうし、歌唱についての向上心もなくなることはなさそうだ。

 これからも自分の心に響いた楽曲を歌って行くのだろう。ただ、何をしていても歌も生活もまた懲りずに恋もすべて自分らしく「歌うように生きていきたい」とあらためて思うわさ。Life is music・・・。よくもわるくも「あなたらしい」「わたしらしい」を感じて。

2017年11月5日日曜日

ヴォーカルマイク購入・使用レビュー


 以前、ライブハウスなど大きめのハコで、コンテンポラリーゴスペルなどヴォーカル専門で活動してた頃に使っていたワイヤレスマイク・ユニット以来、今回新しいマイクを購入して使ってみた様子をレビューしたいと思います。

◆マイクのタイプ

 ご存じの方も多いと思いますが、一言でいえばダイナミック・マイクは通常ライブで使用されるお店に一般的に設置されているマイク。一方コンデンサー・マイクは感度がとてもよくいい音で録るレコーディングで使われることが多いマイクで、また特別な電源が別途必要になる。(ミキサーに内臓されている場合も)

◆ダイナミック・マイク
(極めてコンデンサに近い)

 私の場合、声を張ったり・音圧でアピールするというよりミックスヴォイスなど繊細な表現を重視するタイプなので、当初ライブ用のコンデンサマイクを探していました。いろいろ調べてみると、今時はライブ用のコンデンサマイクも様々なタイプがあるよう。しかし、ファンタム電源やミキサーセッティングなどお店での使い勝手から、ダイナミックマイクの中で一番コンデンサマイクに近いものをチョイス。

SENNHEISER e945

 ゼンハイザーというドイツ・メーカーは正直今回比較購入まで知らなかった。今回一緒したバンマスのプロ音楽家や会場のライブSPOT・Gokigenya Garage のオーナーに聞いてみたところ、マイクでは信頼のメーカーでこの型番も最近評判がいいとのこと。

◆バンドライブでの使用

 今回一番のターゲットだった前述の世田谷GGでのバンドライブでブラックコンテンポラリーを歌う際に始めて使用してみた。お店の音響・サウンド面はしっかりしたものだったが、7名という比較的大所帯だったことと、音量バランスの問題などから残念ながらその違いや効果はあまり実感できなかった。

持った感じは少し細めも重量感あり

◆アコースティックで

 しかし、その翌週に他 Music Bar などのアコースティック・弾語り(オープン・マイク)でテストしたところ、評判の通り声の輪郭がはっきりして自分の特徴でもあるミックスヴォイスの高音がキンキンせずよく伸びる!結果、自分の声にマッチしていることを大いに実感できたし、お店のオーナーの評判も上々だった。



◆【超単一指向性

 定番のShure SM58は単一指向性の扱いやすい安心のマイクで設置店も多い。一方、今回のSENNHEISER e945は【超】単一指向性なので、取扱いがちょっと難しい一面がある。弾き語りなどスタンドマイクでギター・フレットを見たりなど、ちょっとした顔の向きのずれ・マイクの角度など注意・慣れが必要。

◆デザイン・重量・色

 ヘッドを含めやや細めも持った感じはずっしりと重い。そして、ヘッドの色がやや紺色っぽい感じは自分のお気に入りポイントだ。その重さは女性が持っても問題ないし、逆にその重量感が安心感・安定感につながる気がした。

◆コスパ

 以前使っていたREXER製ワイヤレスマイクユニットはマイクとレシーバーセットで10万ほど。今回は希望小売価格4万円のもので、Amazonで新品を約半額で購入。十分なコストパフォーマンスだと感じた。使用感からはリーズナブルともいえるでしょう。

◆総じて

 このマイクはコンデンサ・マイクのような繊細さでブレスの息使いもいい感じでひろうし、高音なども嫌味なく輪郭がはっきりしている。ゆえにピッチほか力量がはっきり試されるが、逆にそれは本番でもいいトレーニングともなる。慣れていけばきっと自分にとってはいい相棒となると強く感じたマイクでした。ライブでは当面持ち歩くことになりそう(^^♪

◆ 年内Shukenの出演予定

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